許認可取得したいのに物件が借りられない?横浜市のスタートアップが知るべき対策(2026年6月19日)

許認可取得したいのに物件が借りられない?横浜市のスタートアップが知るべき対策(2026年6月19日)

はじめに

横浜市で新たに事業を始めようとするスタートアップや創業間もない事業者の方から、「許認可を取得したいのに物件が借りられない」「物件が決まらないと申請できないと言われた」といったご相談をいただくことがあります。

特に建設業、宅建業、古物商などの許認可が必要な業種では、事務所や営業所の確保が申請要件となっているケースが少なくありません。しかし、実績や売上の少ない創業直後の企業は、オーナーや管理会社から入居を敬遠されることもあり、物件契約が進まないことがあります。

その結果、「物件がないと許認可が取れない」「許認可がないと物件が借りにくい」というジレンマに陥るケースも少なくありません。

本記事では、横浜市で開業を目指す事業者の方向けに、許認可取得前の物件確保でよくある課題と具体的な対策について、行政書士の視点から解説します。


なぜ横浜市のスタートアップは許認可取得前に物件を借りにくいのか

許認可が必要な業種で起こりやすい課題

許認可が必要な業種では、申請時に営業所や事務所の所在地を明確にする必要があります。
例えば、以下のような業種では事務所の存在が重要な要件となります。

  • 建設業許可
  • 宅地建物取引業免許
  • 古物商許可
  • 産業廃棄物収集運搬業許可
  • 人材紹介業
  • 介護事業
  • 運送業

そのため、まず物件を確保しなければ申請が進められないケースが多くあります。

オーナーや管理会社が重視するポイント

不動産オーナーや管理会社は、以下のような点を重視しています。

  • 安定した売上があるか
  • 事業実績があるか
  • 資本金は十分か
  • 代表者の信用情報に問題はないか
  • 長期間継続して賃料を支払えるか

創業直後のスタートアップは実績が乏しいため、審査で不利になることがあります。

実績の少ない法人や創業直後の事業者が不利になる理由

創業したばかりの法人には決算書や事業実績がありません。
そのため、オーナー側からすると将来性の判断が難しく、「リスクが高い入居者」と評価されてしまう場合があります。

特に横浜市内の人気エリアやオフィス需要の高い地域では、実績のある企業との比較で不利になることもあります。


許認可と物件契約の順番が問題になる業種とは

建設業許可の場合

建設業許可では、「営業所としての実体」が求められます。
賃貸借契約書や事務所内部の写真などが必要になるため、物件契約前に申請を完了させることは基本的にできません。

古物商許可の場合

古物商許可も営業所の所在地が必要です。
また、物件によっては契約内容上、古物営業が禁止されている場合もあるため注意が必要です。

宅建業免許の場合

宅建業では独立性のある事務所が求められます。
自宅兼事務所であっても一定の条件を満たさなければならず、物件選びの段階で慎重な確認が必要です。

産業廃棄物収集運搬業許可などの場合

事業内容によっては、車庫や保管場所の要件が必要となる場合があります。
後から要件不足が判明すると、契約した物件が利用できなくなる可能性もあります。


横浜市で許認可前に物件を確保するための対策

事業計画書を準備して信用力を高める

創業間もない企業でも、しっかりした事業計画書があれば信頼性を高めることができます。
事業内容、収益計画、資金計画などを明確に示すことで、オーナーや管理会社の不安を軽減できる場合があります。

保証会社や連帯保証人を活用する

保証会社を利用したり、信用力のある連帯保証人を立てたりすることで、入居審査が通りやすくなることがあります。
近年は法人向け保証サービスも充実しているため、積極的に活用を検討しましょう。

許認可要件を満たす物件を事前に確認する

「借りられたが許認可が取得できない」というケースは珍しくありません。

例えば、

  • 用途地域
  • 建物の使用目的
  • 独立性
  • 面積要件
  • 看板設置の可否

などを事前に確認することが重要です。

許認可に理解のある不動産会社を活用する

事業用不動産を扱う不動産会社の中には、許認可が必要な業種への対応実績が豊富な会社もあります。
こうした専門性の高い不動産会社を活用することで、スムーズな物件探しにつながります。


行政書士が開業前から関与するメリット

物件選定の段階で許認可要件を確認できる

行政書士が事前に確認することで、許認可要件を満たさない物件を避けることができます。
契約後のトラブル防止にもつながります。

契約後に許認可が取れないリスクを防げる

「契約したのに許認可が下りなかった」という状況は、時間的にも金銭的にも大きな損失です。

物件選定の段階から専門家が関与することで、そのリスクを大幅に軽減できます。

物件探しと許認可準備を並行して進められる

行政書士が申請準備を進めながら、物件に関する要件確認も行うことで、開業スケジュールを効率的に進めることが可能です。


横浜市で実際によくある相談事例

契約した物件で許認可が取得できなかったケース

事務所として利用できると思って契約したものの、許認可上必要な独立性を満たしておらず、申請ができなかったケースがあります。
事前確認の重要性が分かる代表例です。

許認可取得前に物件契約を断られたケース

創業直後で実績がなく、複数の物件で入居審査に通らなかったというご相談もあります。
このような場合でも、事業計画書の整備や保証会社の活用によって契約に至ることがあります。

行政書士のサポートでスムーズに開業できたケース

物件選定の段階から行政書士が関与し、許認可要件を確認しながら進めた結果、契約から申請、開業までをスムーズに実現できたケースも多くあります。


横浜市でスタートアップが物件探しと許認可を成功させるポイント

物件契約前に確認すべきチェックリスト

  • 許認可要件を満たしているか
  • 使用目的に問題はないか
  • オーナーの承諾は得られるか
  • 契約内容に制限はないか
  • 将来的な事業拡大に対応できるか

許認可取得スケジュールの立て方

物件探し、契約、申請準備、審査期間を考慮し、余裕のあるスケジュールを立てることが重要です。
特に開業日が決まっている場合は、逆算して準備を進めましょう。

専門家への早期相談が重要な理由

許認可の種類によって必要な要件は異なります。
インターネット上の一般的な情報だけでは判断できないケースも多いため、早い段階で専門家に相談することが成功への近道です。


まとめ

横浜市でスタートアップとして事業を始める際、許認可取得前の物件確保は大きな課題の一つです。

特に創業直後は実績不足により入居審査で不利になることがありますが、事業計画書の作成や保証会社の活用、許認可に適した物件選びなどによって解決できる場合があります。

また、物件を契約してから許認可が取得できないことが判明すると、大きな損失につながります。

そのため、物件探しと許認可準備を並行して進めることが重要です。


横浜市の許認可申請はご相談ください

当事務所では、横浜市を中心に各種許認可申請のサポートを行っています。

  • 開業前の許認可相談
  • 事務所・営業所要件の確認
  • 物件選定時のアドバイス
  • 建設業許可申請
  • 古物商許可申請
  • 宅建業免許申請
  • その他各種許認可申請

「許認可が必要だけれど物件探しで困っている」
「契約予定の物件で申請できるか確認したい」

このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。